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長野県内自治体への訴え・動き

給食用放射能測定器を求める請願や、放射性物質の埋立に対する陳情など、長野県内自治体の議会でもこういった問題が取り上げられる様になってきています。こちらではそういった動きを出来るだけ追い、紹介していきたいと思います。

 

 

長野県

2013年6月 長野県議会に 「長野県学校給食モニタリング事業の継続を求める陳情書」を提出、全会一致で採択されました。

2013年6月長野県議会に「長野県学校給食モニタリング事業の継続を求める陳情書」をりんごほっぺの会、kid's earth(軽井沢)、佐久のこどもを守る会(佐久)で提出しました。

内容は以下です。

 

長野県学校給食モニタリング事業の継続を求める陳情書

陳情の要旨
一昨年3月の福島第一原発の事故により、子どもたちが学校で毎日口にする給食も放射能汚染と無縁ではなくなりました。学校給食の放射能検査については、文部科学省委託事業として、長野県学校給食モニタリング事業が昨年の10月22日から今年の2月15日まで実施され、全検査が不検出という結果でした。
しかし、現在でも放射性物質が含まれる汚染水が海に流出したり天井が大きく壊れた原子炉建屋から放射性物質が放出され続けたりしている現実を踏まえると、その検査結果に安心して検査をやめてしまうのは賢明な判断とは思えません。現に、今月6日に軽井沢で採集された野生のコシアブラから、基準値を大きく上回るCs137、Cs134合算610bq/kgが検出されました。長野県では給食においても地産地消を推進していますが、長野県内も汚染されているという事実に目を背けることはできません。
放射線には「この値までなら浴びても危険はない」という「しきい値」は存在せず、例え低線量の被曝であっても、遺伝子を傷つけるという性質上、健康被害を引き起こす危険があると言われています。特に、細胞分裂が活発な子ども達が影響を受けやすい事は周知の事実です。
以上のことから、未来を担う子ども達が放射能による健康被害を受けずにすむ、安全で安心できる給食を継続的に提供していただくために、次の項目を陳情します。

陳情項目
1 「学校給食モニタリング事業」(文部科学省委託事業)で実施した学校給食の高精度検査を引き続き行うこと。
2 検査対象施設の選定については、汚染の度合いを考慮すること。
3 多くの子どもたちの安全・安心を確保する意味で、検査対象施設を固定化しないこと。

 

陳情書は7月3日、文教委員会にて審議され、全会一致で採択されました。

りんごほっぺの会では陳情書採択の結果を受けて県がどう動くか、追って調べていく所存です。

 

2013年11月15日追記:陳情採択後2013年8月から始まった「学校給食安心対策事業」について、長野県教育委員会保健厚生課にお話を聞いてきました。レポはこちらです。

2013年4月 「放射能を考える佐久地区連絡会」さんが学校給食の放射性物質測定について、県民ホットラインに再質問しました。

「放射能を考える佐久地区連絡会」さんが、学校給食の放射性物質測定に関して2月に「県民ホットライン」に送った質問への教育委員会からの回答を受けて、再質問なさいました。

 

「100ベクレルであれば安全は確保されていると県はお考えでしょうか。」

 

「下限値が25ベクレルではあまりに高く、危険な食材を排除することはできません。検査時間を40分~60分にしていただければ、下限値はだいぶ下げられるのではないでしょうか。」

 

 

質問全文および、教育委員会からの回答はこちらです。

是非ご覧ください。

 

 

 

2013年2月 県民ホットラインに「放射能を考える佐久地区連絡会」さんが学校給食の放射性物質測定についての 質問をしました。

「放射能を考える佐久地区連絡会」さんが長野県民ホットラインに、学校給食の放射性物質測定について質問をしました。 以下がその質問です。

 

「学校給食食材について長野県で行われている25Bq下限値のスクリーニング検査は、国の基準100Bqに沿っているものですが、

1.現在の国の基準、一般食材100Bq/kgについて教育委員会として安全な数値とお考えでしょうか。

2.計測において、かなり25ベクレル以下不検出が続いていますが、もっと下限値を下げて計測されることを検討されているのでしょうか。

 

質問全文、及び長野県教育委員会事務局教育次長さんからの回答はこちらです。

是非お読みください。

 

 

 

2012年11月長野県議会  長野県の除染基準・牛乳の放射性物質検査に関する請願・継続審議(りんごほっぺの会)

2012年11月長野県議会に、県内14団体の協賛を頂き、

「主に子どもが利用する施設において、放射性物質の汚染に対する長野県の除染基準値を引き下げるための見直しを求める請願」

「保育園及び小中学校給食における定期的な牛乳の放射性物質検査を求める請願」

を提出しました。

 

12月3日環境委員会、12月5日文教委員会においてそれぞれ継続審議となりました。

詳しい経緯はこちらです。

 

長野市

2013年1月 請願の結果、放射性物質検査計画の見直し・変更が行われました。

2012年9月にりんごほっぺの会が出した請願の採択の結果を受けて、長野市の放射性物質検査計画の見直しが行われました。

 

変更前

測定計画(H24年10月~H25年3月

市内の流通食品:11検体

小中学校給食:23検体

保育所(私立の保育園中心※公立は県に委託):246検体

合計:280検体(半年で280検体 年間ベースで560検体

この他要請があれば随時検査

検査日:週2回(火・木)

 

変更後

測定計画(H25年 1月~3月

市内の流通食品:15検体

小中学校給食:45検体

保育所:135検体

合計195検体(半年で計算すると390検体 年間780検体

その他要請があれば随時検査

検査日:週5日体制

 

見直しは1月分からの3ヶ月分ということで、見直し前の10月~3月(半年)分の数字との比較がちょっとわかりにくいですが、単純計算で小中学校給食分が12→45検体、保育所分が123→135検体と、特に小中学校給食分に関してはかなり増やして頂けました。

また、議会で議員さんからも指摘があった「せっかく貸与された機械を何故週2日しか使わずに休ませておくのか」という点に関しても、週5日体制と改善されています。

 

2月21日に行われた「給食を学ぼう!2」での市担当課職員及び保健所担当職員との話し合いでは、給食の放射性物質検査について「検査下限値を下げて欲しい」「危険そうな食品を選んで測って欲しい」など更なる改善を求める声が多数あがりました。

りんごほっぺの会では、これからも長野市の給食放射性物質検査の改善を求めていきます。

 

なお、「給食を学ぼう!2」のレポはこちらに掲載してあります。質疑応答の様子など、是非ご覧ください。

 

2012年9月長野市議会 長野市の放射性物質検査に関する請願・採択 (りんごほっぺの会)

2012年9月市議会に、長野市の放射性物質検査に関する請願を出しました。

請願の内容についてはこちらです。

 

9月18日福祉環境委員会において採択されました。

検出限界値を下げる、多品目の検査に取り組むことについて市の測定に期待します。

任せ過ぎず、実際の測定状況を見守っていきましょう。

また、厚労省のスクリーニング法でシンチでは牛乳は測れないということで今回の請願文に牛乳は加えませんでしたが、外注でゲルマで測定するなど方法はあるはずです。今後も提案していきたいと思います。

 

 

2012年6月長野市議会 給食の安全を求める請願・否決 (りんごほっぺの会)

2012年6月市議会に、給食の安全を求める請願が出されました。

請願の内容・結果についてはこちらです。

また同議会における、野々村議員の「子供の安全な食生活を保障することに対する質問」および担当課・鷲澤市長の答弁の書きおこしはこちらです。

 

 

給食の安全を求める署名運動

2012年3月から6月にかけて、給食用測定器を求める署名運動が行われ、鷲澤市長・長野市議会議長に提出されました。その内容はこちらです。

 

 

 

上田市

2012年5月 上田市の教育を考える署名運動 (上田市の教育を考える会)

「上田市の教育を考える会」さんが2012年5月、上田市長を訪問し、署名を提出しました。

内容はこちらです。

 

 

小諸市・佐久

2012年9月小諸市議会 学校給食の食材に放射性物質の対策を求める請願を提出・趣旨採択 (子どもに未来を繋ぐ会)

「子どもに未来を繋ぐ会」が2012年9月議会に学校給食の食材に放射性物質の対策を求める請願を提出。3委員会連合で審査となり、趣旨採択されました。

請願内容は以下です。

 

  • 市独自にゲルマニウム半導体測定器を所有し、特に放射性物質の吸着しやすい食材を重点に毎日測定
  • 市独自基準を設け、基準値はゼロベクレル
  • 安全な基準が設定できない場合、弁当や水筒の持参を許可

 

委員会審査では、検査には一定量の食材と時間が必要で、測定器の能力を踏まえると基準値をゼロにするのは事実上不可能とする意見も出た一方、できるだけ安全確保する意見が大半を占めた為、結果、趣旨採択とされました。

柳沢恵二教育長は「独自基準は必要。ゼロは難しいが近づけることは可能。近い将来、各校に簡易的な機器を導入し、(請願の)趣旨に近づけたい」と。

 

教育次長さんからは議会後「すべての小学校に計測器を備え、小諸市の独自の基準を持って給食を提供する。そしてその基準についてもこれから一緒に話し合っていきましょう」「セシウムの半減期は30年。これは3年4年で終わる問題ではない。ここできちんとした体制を整えないといけない」というお言葉もあったとのことで、今後も話し合いを持ち、どう対応していくか、お母さん達と一緒に考えていく方向だということです。

 

嬉しい結果となった今回の小諸の請願。長野県内の他自治体にもこの結果が見本として波及していくことを祈ります!

 

 

放射能を考える佐久地区連絡会のブログが出来ました。

放射性物質を含む焼却灰受入をしている、最終処分場を抱える佐久地区。

2012年5月、産廃業者フジコーポレーションは小諸市御影にある最終処分場へ埋め立てる焼却灰の放射性物質濃度基準を500Bq/kgから2500bq/kgに引き上げました

「放射能を考える佐久地区連絡会」は、地域住民だけでは留まらないこの問題について考え、訴える人々の集まりです。

是非ご覧ください。→「放射能を考える佐久地区連絡会」blog

 

 

 

埋立焼却灰・放射性物質基準の引き下げ要求

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2012年5月、産廃業者フジコーポレーションは小諸市御影にある最終処分場へ埋め立てる焼却灰の放射性物質濃度基準を500Bq/kgから2500bq/kgに引き上げました

 

「放射能を考える佐久地区連絡会」はこれに抗議し、「小諸市長の合意した放射性セシウム濃度2500bq/kgの撤回を求める陳情書」を小諸市議会に提出。全会一致で可決されましたが、市長はこれを受けて福祉環境委員会から出された「2500bq撤回を求める要望書」を受け入れませんでした。

今後、会としては小諸市民、佐久地域住民に対するきちんとした説明を求めていく方向です。

 

 

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「2500bq/kg」を撤回しない限り、日本全国の行き場のない高濃度の焼却灰が大量に入ってきます。かくして、小諸はもっともやっかいな物質のゴミ捨て場に・・・

 

無言は「受入れ賛成」の意思表示と同じです。10年後、50年後、100年後の子供達の命のために、みんなで考え、声をあげていきましょう!

 

 

「放射能を考える佐久地区連絡会」では参加・応援を求めています。

会では、情報交換・勉強会・見学会・測定会・自治体への申し入れ等様々な活動をしています。

連絡先: 090-4463-6988(長岡)

twitter:  放射能を考える佐久地区連絡会 @STRKOO

給食&市民測定器を求める署名活動

佐久の給食&市民測定器を求める署名活動(2012.2月)の結果報告が出ています。

こちらでご覧ください。(「手をつなごう~軽井沢・御代田・佐久・小諸・東御・上田」blogでの報告です。)