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りんごほっぺの会では2013年10月選挙で新市長に選ばれた加藤久雄新市長との懇談を2014年早々から申し込みし、一度の延期を経て2014年7月22日にお会いして頂きました。

以下は懇談に先立って、市長宛にお送りした要望書とその回答です。

りんごほっぺの会からの要望および市担当課よりの回答

要望
1.長野市の給食用食品放射能検査の測定基準値を下げてください。
  また、検査対象を危険性が高い食品に絞るなど見直しをしてください。

回答
基本的に市内で流通している食品は、国が示す安全基準により出荷されており、安全であると考えています。
 本市で使用している機器は、厚生労働省のスクリーニング検査に準拠するスクリーニングレベルに適合した機器なので、むやみに検出下限値を下げることは適切ではありません。また、この機器におけるメーカーが保障する検出下限値は12.5Bq/kgであります。【環境衛生試験所】

本市の学校給食では、家庭と同様に一般市場に流通している食材を使用しており、これらの食材は、それぞれの生産地や加工食品の出荷段階において検査が行われ、安全性が確保されたものであると考えております。
 なお、保護者の皆様の不安を解消するため、今後も放射性物質検査を継続してまいります。【保健給食課】

2.長野市の給食用食品放射能検査の測定下限値を都度公開してください。

回答
測定機器によって検出下限値の表示方法が異なっており、当所の検査機器の検出下限値は12.5Bq/kgであり、この数値を公開しています。【環境衛生試験所】

検査結果については、検査後、速やかに市のホームページで公表しております。【保健給食課】

3.保育園にお弁当を持参できるようにしてください。

回答
 保育所給食に使用している食材は、市場に流通している安全なものと認識しておりますが、市独自でも食材の検査を行い、保護者の不安解消に努めております。検査ではこれまで基準値を超えたケースは確認されておりません。
 公立保育園においては、不安を感じる保護者に対しては、お子さんに給食を提供せず、弁当等の持参を認めております。(守谷市のようにホームページで案内はしておりません。)但し、給食費は月々徴収する保育料に一括含まれており、按分することはできませんので、ご理解をお願いします。(申し出のあった保護者にはその旨を説明し、承諾書に署名の上、対応しています。)
 なお、私立保育園については、各施設の判断に任せております。【保育家庭支援課】

4、学校給食に使われた食材の産地を市のホームページから閲覧できるようにしてください。

回答
使用した食材の産地については、提供依頼により該当のセンターから電子メール等により情報提供をしております。
 今後の対応についても現状でご理解いただきたい。【保健給食課】

5.市内各地の土壌検査を実施してください。

回答
 市内では空間放射線量測定を、学校・保育園・公園等子どもが利用する施設を中心に73施設延べ313箇所で実施したほか、4定点で継続測定(週1回~月1回)を実施し、結果をホームページで公表しております。
 この調査では土壌の放射性物質汚染の影響の考慮した高さ別(地上5cm、50cm、1m)の測定により、生活に影響のないレベルを確認しております。
 また、本年3月に代表35施設で事故後3年の状況を調査する予定であります。
 なお、土壌の放射性物質濃度は、食品や焼却灰と同様の測定装置により測定するものでありますが、一般環境土壌について基準値や採取・測定方法は設定されていないことから、もし、本市が独自に調査しても、現状では結果を科学的に評価することは難しいものと考えられます。【環境政策課】

 市内の保育所・幼稚園については、代表3地点(青木島保育園・杉の子第二保育園・長野幼稚園)の園庭において、これまで平成23年10月、平成24年3月、10月、平成25年4月の計4回、土壌に近い地表5cmの位置で空間放射線量の測定を実施いたしました。測定結果は、0.07~0.08マイクロシーベルトの範囲で、健康に影響のないレベルで大きな変動もなく推移しており、土壌の除染が必要なレベル(県基準:地表で毎時1マイクロシーベルト以上)からも大きく乖離しております。
 このことから、現時点で直ちに園庭の土壌を調査することまでは考えておりません。なお、本年3月にも、市内の保育所、幼稚園合わせて5園の空間放射線の測定調査を実施する予定であります。【保育家庭支援課】

これまでの空間放射線量の測定結果では、いずれも健康に影響のない放射線量であり、当初の測定から大きな変動もなく推移しております。
 市教育委員会としては、これらの検査結果から、学校の土壌の放射性物質検査を実施する必要はないものと考えておりますが、今後も空間放射線量の測定結果などを注視してまいります。【保健給食課】

6.市内に持ち込まれる肥料の規制をしてください。

 肥料・土壌改良資材・培土の施用・使用・生産又は流通については、農地土壌の汚染の拡大を防ぎ、食品衛生法上問題のない農産物を生産するために国で定めた基準を、引き続き関係者に周知し、的確に指導し、またその遵守状況を確認することとし、現時点で本市独自の規制をする予定はございません。
 なお、石川県では、本市と同様、平成23年8月1日に設定された国の基準を採用しており、HPはそれ以前のお願いであり、更新し忘れていたことを担当者に確認しております。【農業政策課】

7.第4給食センターの建設を見直してください。

 センター方式は、調理、消毒・洗浄、職員体制など、あらゆる面で効率的に運営でき、衛生管理においても質の高い設備が整備できるため、今後もセンター方式を基本に整備を進めてまいります。【保健給食課】

8.子どもの甲状腺エコー等、被ばく状況を確認する検査を受けられる施設を案内してください。

 被ばく状況を確認する検査としては、尿検査、血液検査、甲状腺エコー検査、内部被ばく検査等があります。甲状腺エコー検査については、市内でも乳腺・内分泌科、放射線科等の専門科で検査が行われておりますが、小児の甲状腺エコー検査を行う施設については、現時点では具体的に把握はしておりません。内部被ばく検査はホールボディカウンターによる測定等がありますが、現在県内で実施できる医療機関はありません。
 なお、被ばく検査については、保険外診療になることも考えられますので、かかりつけの小児科の医師にご相談して下さい。 【保健所総務課】